「発音がはっきりしなくて、なにを言いたいのか分かって上げられない・・・な

にか口や舌に問題があるのかしら?」

発音についてのお悩みも、とても多いご相談の一つです。

発音がはっきりしない場合、大きく2つの状態に分けられます。

音形の問題

1つ目は、単語の音形を習得する過程の誤りです。

ことばの発達がゆっくりなお子さんによくみられます。

①ことばの一部を言う 
例)りんご「ご」、ひこうき「き」

②前後の音のつながり方に影響されて誤る
例)
ぱんだ「パンバ」
いずれの音も発音はできるが、前の音に影響されて「ダ」→「バ」になってしまう エレベーター「エベレーター」
いずれの音も発音はできるが、音が入れ替わってしまう

発音の問題


2つ目は、ある決まった音が、一貫して他の音に置き換わっている状態です。

例)
①カ行は一貫してタ行になる
かめ「タメ」 いるか「イルタ」

②サ行は一貫してシャ行になる
さかな「シャカナ」 せんせい「シェンシェイ」

自然に治るの?

「音形の問題」
→ことばの遅れた子どもによくみられる状態です。
そのため、ことばの成長とともに自然に改善していく可能性が高いため、自然な習得を待てばよいです。

「発音の問題」
→一定の年齢になっても、習得されない場合は「機能性構音障がい」という状態であるため、言語聴覚士による発音の練習が必要になります。

どう対応すればいい?

正しく教えてあげた!と思うのが親心。

「あっ、たらす(からす)だ!」とお子さん

「たらす じゃないよ。か・ら・す!もう1回言ってごらん」

「たらす!」

「か・ら・す!」

言い直しをさせてしまいがちです。お子さんの頭の中では、きちんと「からす」と言っているのです。

ただ、「か」の発音方法が分からないので、「た」となっているだけ。
何度言い直しをしても、言えるようにはなりません。

お子さんは一生懸命思ったことを伝えたくて、お話しているのですから、毎回言い直しをさせられていたら、伝えたいという意欲がなくなってしまいます。

また、家で発音の練習をしてしまうと、変なクセがついて、逆にそのクセを取るのが大変になることもあります。

言い直しをさせるのではなく、「あっ本当だね、からす だね」と、正しい音をお子さんに聞かせてあげるということが大切です。
そうすることで、自然に発音方法を習得していく可能性も高いです。

ある一定の年齢になっても、自然改善がみられないようであれば、家で練習をするのではなく、発音やことばの専門家である“言語聴覚士”に指導をしてもらって下さい。

そうすると、早いお子さんで数か月、通常は1年程度で、普段の会話でも上手に発音ができるようになります。

まずは、お子さんが今どのような状態なのか、様子を見ていてよい時期なのか、練習を始めた方がよい時期なのか、相談することをおすすめします。