「〇〇しぇんしぇい(先生)」、「おかあたん(お母さん)」、「たらす(カラス)」
「かわいらしいな」と思う反面、小学生になっても、大人になってもこのまま
なのでは?

と、ふと不安に感じる方も多いと思います。

学校に上がる前に練習を

段階を踏んだ適切な練習を行うことで、必ず正しい発音を身につけることができるので、ご安心下さい。

練習開始時期としておすすめなのは、就学前(年中以降)です。

集中力、理解力が伸びてきますし、平仮名の理解も進んでくる頃です。

特に、年長に上がった頃から、“音を認識する力”が伸びてきます。

こういった力がベースにあることで、はじめて発音の練習を開始することができるのです。

また、周りのお子さんから「〇〇ちゃんの話し方、赤ちゃんみたいだね」と指摘されたり、からかいが始まるももちょうどこの時期からです。

からかわれたことがきっかけで、話すことを避けるようになったり、聞き返されると怒ってしまうお子さんも沢山みてきました。

発音の問題から、二次的な問題に発展してしまう可能性もあるのです。

お子さんが自信をもって、お友達に関われるように、会話を楽しめるように
適切な時期に、適切な対応をできればと思います。

練習開始までの流れ

まずは、お子さんのことばの発達の状態を確認します。

ことばの発達に遅れがないのにも関わらず、発音だけが幼い場合は、年中もしくは年長から発音の練習を開始します。

ことばの発達が、実際の年齢に比べてゆっくりな場合は、ことばの発達の伸びを待ってから、再度練習すべきかの判断を行います。

ことばの発達がゆっくりなお子さんであれば、当然発音の習得もゆっくりですので、焦って練習をすることが、お子さんにとって必ずしも良いこととは限りません。

今すぐ練習を開始すべきなのか、もう少し様子をみていてよいのか、いずれにせよ、就学前に言語聴覚士に相談することが望ましいです。